「祇園あきしの」たより No.22 2019年11月26日号 女将の祇園日記

南座に「まねき」が上がり「顔見世」が近づくと、祇園もいよいよ師走の声が聞こえて…年末年始の準備が始まります。 「令和」を迎えたこの一年を振り返りますと、たくさんのお客様にお越し頂き、たくさんの「お出会い」と「ご縁」を頂戴しました。 ...

「祇園あきしの」たより No.21 2019年10月29日号 女将の祇園日記

秋の訪れを紅葉の色づきとともに少しずつ感じる頃となりました。 10月22日には即位礼正殿の儀の一連の行事が厳粛に挙行されました。国民の一人としてこころからお慶び申し上げます。 天皇陛下が令和の時代の始まりを世界に向けて宣明され、これからも明るく平和な日本であることを祈るばか...

「祇園あきしの」たより No.20 2019年9月24日号 女将の祇園日記

10月は、八百万(やおよろず)の神々が出雲大社に集まり、他の地では神様が不在になるため「神無月」という、と云われています。「無」は水無月の「無」と同じく「の」の意、「神の月」「神祭りの月」だそうです。祇園あきしのにも、お客様と云う名の神様がたくさんお越しくださり、29年目が...

「祇園あきしの」たより No.19 2019年8月27日号 女将の祇園日記

大文字の送り火が過ぎると、早いもので、もう9月....1年の三分の二を終えてしまいました。 今年のお盆は、令和にふさわしく、中西進先生に、お出まし頂き、祇園あきしのの「令和元年」となりました。光栄な事と存じます。 おかげ様で弊店も9月18日で28周年を迎えさせて頂きます。 ...

「祇園あきしの」たより No.18 2019年7月30日号 女将の祇園日記

先日、祇園花見小路の真ん中で大火があり、五軒も被災されました。心よりお見舞申し上げます。 なかでも「吉うた」さんは「祇園小唄」発祥のお茶屋さんで本当に残念です。一日も早い復旧を祈念申し上げます。 さて、令和元年7月から、京都モーニングロータリーの会長を拝命しましたが、いきな...

「祇園あきしの」たより No.17 2019年6月25日号 女将の祇園日記

先週は山形・新潟で大きな地震がありました。被災された方に心からお見舞い申し上げます。余震にくれぐれもお気を付けくださいませ。 七月「祇園祭」が始まると京都は夏本番を迎えます。 別名「鱧祭り」と呼ばれる様に、祇園祭には「鱧」は欠かせない食材です。...

「祇園あきしの」たより No.16 2019年5月28日号 女将の祇園日記

水無月・6月は「水の月」 「無」は「の」と意味するらしく料理屋は「出汁」をひく「水」が一番大切と、「祇園あきしの」は開店当初から「水」を基本にここまでやってきました。 和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、「出汁」がたいへん注目されるようになりました。2017年10月ベルギ...

「祇園あきしの」たより No.15 2019年5月8日号 女将の祇園日記

桜・桜から、あっと云う間に葉桜….そして新緑の風薫る季節となりました。 祇園は外国人観光客であふれて、たいへん賑やかなのですが、いつの間にやら、なにか大事なものを忘れてきたような気もします。 「令和」と元号が替わり、時代も移り変わって行きますが、先日、「スラウェシ島から、カ...

「祇園あきしの」たよりNo.14 2019年3月26日号 女将の祇園日記

いよいよ桜咲く四月となりますが、花より団子も大いに結構なことです。桜餅には「道明寺」と「長命寺」の2種類があって、味も関東風の「長命寺」、関西風の「道明寺」とお住まいの地域によって違うようです。 京料理をお出ししてお客様から「美味しい」とおほめの言葉をいただくことが多いので...

「祇園あきしの」たよりNo.13 2019年2月26日号 女将の祇園日記

早春の息吹を梅や桜の花に、卒業・入学のシーズンに思いをはせる季節になりました。 先日、モナコからニース、マルセイユと旅してきました。最後はパリに入って食料品を求めて街を歩き回ったり、レストランで食事したりと、リフレッシュする貴重な時間を過ごさせていただきました。気がつけば1...

「祇園あきしの」たよりNo.12 2019年1月29日号 女将の祇園日記

京都も冬一番の寒さを感じるお節分の頃となりました。有名な吉田神社をはじめ、各神社で厄除けの祈祷をします。 昨年は私にとってハプニングの連続でした。荷物の持ちすぎが原因で頚椎がずれて首から腕にかけて痛くなったり、車のドアで頭を打ったりして「お祓いしてもらいなさい」と皆様に...

「祇園あきしの」たよりNo.11 2019年1月7日号 女将の祇園日記

新春のお慶びを申し上げます。 いよいよ新元号の年を迎えますね。ワクワク・ドキドキ、新しい時代が始まる期待と不安で胸がいっぱいですが、私の信条はいつも前向き、です。 28年もお店を経営させていただいていますと、いろいろなお客様がお見えくださって、カウンターの中から、経営者とし...

「祇園あきしの」たよりNo.10 2018年11月27日号 女将の祇園日記

なぜ?!旅行から帰ってきたらお店の扉が開いている! ペルーで比翼の鋲(びょう)がいくつもはずれたセスナ機で「ナスカの地上絵」を見るというスリルとサスペンスを存分に味わい、マチュピチュの岩場に咲いていたエビデンドロニュウム蘭の原種に感動した余韻もつかの間、帰国した早朝の祇園の...

「祇園あきしの」たよりNo.9 2018年10月30日号 女将の祇園日記

1991年(平成3年)秋にオープンした「祇園あきしの」の3年後、1994年(平成6年)京都ホテルオークラの支店開業に何とかこぎつけたものの、1週間後に私が倒れてしまって、一時はもはやこれまでと覚悟する状況に陥ったこともありました。...

「祇園あきしの」たよりNo.8 2018年9月27日号 女将の祇園日記

お陰様で28年目の秋をスタートさせて頂き、ありがとうございます。 開店間もない頃、毎日驚くことばかりでしたが、様々なお客様とお出会いさせて頂き、いろいろ教えて頂きながら半年過ぎた頃。1ヶ月毎日お越しになったお客様から同じ材料で工夫して全く違う料理をお出しする事、他の店の料...

「祇園あきしの」たよりNo.7 2018年8月28日号 女将の祇園日記

月を見上げる季節となりました。 奈良も京都も美しい空に冴えた月は仲秋の名月、十六夜の月も絵になります。それまでは呑気に見ていた月も、恩人が倒れてからは毎月8日薬師寺に病気が治るようにお詣りするのが13年間続きました。 結局、健康食品は日の目を見ず、SA(サービスエリア)にイ...

「祇園あきしの」たよりNo.6 2018年7月26日号 女将の祇園日記

8月お盆が近づくとお世話になった方々を思い出します。 20代半ばの頃、縁あって鳴滝の保田與重郎(やすだ よじゅうろう)邸で開かれる和歌の会(歌誌「風日」)に毎月通っていました。保田夫人と重鎮の方々を中心に歌会が始まります。東京からもすてきな奥様が来られ、いつも美味しいケーキ...

「祇園あきしの」たよりNo.5 2018年6月26日号 女将の祇園日記

先日の大阪北部地震は皆様ご無事でしたでしょうか。 被災された方に心からお見舞い申し上げます。 余震にくれぐれもお気を付けくださいますように。 夏越の祓(なごしのはらえ)が終わって7月になれば京都は一気に祇園祭モードになりますね。友禅の勉強をしていた頃は菊水鉾や、山鉾の皆川月...

「祇園あきしの」たよりNo.4 2018年5月29日号 女将の祇園日記

新茶の季節となりました。 京都は宇治茶が有名です。私が京都で最初に入ったお店は、祇園の都路里さんで、煎茶の入れ方や温度計に目を見張って興味深々、あれからもう40年になりました。 それをきっかけに、染色作家を夢見る一方で、元来食いしん坊の私はスイーツ本やグルメ本を見ながら、片...

「祇園あきしの」たよりNo.3 2018年4月24日号 女将の祇園日記

この季節になると思い出します。京友禅の染色作家になりたくて19才の春、山口から京都に一人でやってきました。 日本染織学園に入学し、下宿は苔寺近くの松尾橋、染色の勉強に励む一方、毎日のようにあちこち出かけ、観るもの聴くものすべてを貪欲に吸収したいという思いで感性を磨く努力をし...