― 祇園あきしの ―

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「祇園あきしの」たより No.25 2020年2月26日号 女将の祇園日記


いつもなら、嬉しい桜の便りが届く頃なのに、今年は毎日のように新型コロナウイルスの話題ばかりですね。


3月3日は上巳(じょうし)の節句、桃の節句。女の子の健やかな成長を願う雛祭りです。古代中国では上巳(3月の第1巳の日)は忌み日とされ、川で禊(みそぎ)をして、自分の身代わりの人形を川に流す習慣が日本に伝わり、貴族の女性の人形遊び「ひいな遊び」に結びつき、現在の「雛祭り」になりました。


紙で作られた「形代」(かたしろ)に息を吹きかけたり、なでたりして、穢れや災いを形代に移して身代わりとして川に流す…いっそのこと、今回のウイルスも流してしまえないものかしらと、祈るような気持ちで雛祭りを迎えることになりそうです。


ありがたいことに京都には海外からもたくさんの方々が訪れてくださる観光地となりましたが、このような時こそ正しい情報・理解・怖れを持つ事が大切だと思います。


40年近く前の体験ですが、桂林の空港に来るはずの飛行機がなかなか到着せず、寒くて暗い雰囲気のただよう空港で異様な群衆心理状態に陥ったことを思い出しました。人々の不安を一刻も早く払拭する努力と、私達自身も、戦争、高度成長、バブル、震災と数々の苦難の経験をしてきた日本人が賢明な判断をすると信じて、この状況に祇園の片隅からではありますが、立ち向かう勇気を持たねばならないと思います。


つづく

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