
桜・桜から、あっと云う間に葉桜….そして新緑の風薫る季節となりました。
祇園は外国人観光客であふれて、たいへん賑やかなのですが、いつの間にやら、なにか大事なものを忘れてきたような気もします。
「令和」と元号が替わり、時代も移り変わって行きますが、先日、「スラウェシ島から、カカオを通じて世界を変える」という理念に胸を打たれて以来、祇園あきしの店でコラボしているチョコレートの「Dari K(ダリケー)」の吉野慶一社長に久しぶりにお会いしました。
2018年9月28日ダリケーのカカオ農園があるインドネシアのスラウェシ島でM7.5の大きな地震がありました。ダリケーは被災した契約農家からカカオを通常よりも高い値段で引き取ったと聞いて、かなりの覚悟をもって困っている農家を助け、結果的にさらに強い信頼関係を築くことになるのだろうと感動しました。スラウェシの人たちに、災害を乗り越えて再に良いカカオを作ってもらえるようになるまで支える、まさに理念に裏打ちされた行動と日々地道に努力する彼の姿に、日本の若者ってなんてすごいんだ、捨てたもんじゃないぞ~!!と思うと同時に、自分が存在する意味、自分にしかできないことは何だろうと、大切なことを考えさせられました。
私は京都ホテルオークラ店を2年前に店の若い者に譲りました。彼らは現在、割烹「恵比寿」と名を変え、本店と変わらぬおもてなしの心をもって一生懸命に頑張っております。時代は移り変わっても変わらないもの、変えてはならない大切なものがあります。どうぞ皆様「ダリケー」も「恵比寿」もご贔屓に、もちろん(笑)祇園「あきしの」も共々おたの申します~!!
新しい御世「令和」元年、皆様と、またご一緒できます事に、心より感謝申し上げます。
つづく