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「祇園あきしの」たより No.24 2020年1月28日号 女将の祇園日記

  • 執筆者の写真: 祇園あきしの
    祇園あきしの
  • 2020年1月28日
  • 読了時間: 2分

如月は、衣をさらに重ねることから「衣更着(きさらぎ)」となったとの説もあり、旧暦の如月は、いまの3月にあたり、暖かくなりはじめの頃です。草木が更生するので「生更ぎ」、陽気がよくなり始めるので「気更来」、草木の芽が張り出すので「草木張月」とも云うそうで、森羅万象あらゆることに意味があるのねと感動しました。


では「節分」の意味は?と調べたところ、季節を分ける日を指す言葉「立春」「立夏」「立秋」「立冬」のそれぞれの前日が節分でした。今では節分といえば「立春」の前日を指すそうです。


ますます興味が沸いて、ではでは、私の故郷のお酒で獺祭(だっさい)という、ここ数年有名になった日本酒の名前の由来は何でしょうと、教えて頂きました。獺(かわうそ)は捕らえた魚をなかなか食べようとせず、川岸に並べる習性があり、これが、お祭の時の御供えもののように見えた所からできた言葉。古くは中国、七十二候で「獺祭魚」が雨水の初候だそうです。


日本語は長い歴史にこなされて連綿と現在に続いているわけで、本当に奥深く、うつくしい言葉なのでこれからも大切にしていきたいと思います。


令和2年は暖冬にはじまり、これから雨もどうなることやら。オリンピック・パラリンピックも目が離せませんね。

今年も、何かおもろい事はないかしらと、好奇心いっぱいでキョロキョロする年になりそうです。


つづく

 
 
 

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